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あけしさん じゅかくじ (あけしのさと じゅかくじ)明石山 樹覚寺(あけしの郷 樹覚寺)

樹覚寺のある足利市は、かつて繊維の街として大変栄えた。奈良時代、奈良の大仏開眼の際には足利の織物が送られたとされ、鎌倉時代の文学「徒然草」にも足利の織物についての記述があるという。江戸時代、明治、昭和のはじめにも足利の織物は大変人気があり、街も活気に溢れたというが、戦後洋装の時代となり足利の繊維産業は華やかな時を終える。安政2年(1855年)に建立されたという樹覚寺。門をくぐり、その佇まいを眺めると、力ある多くのご門徒によって支えられてきた寺の歴史がうかがえる。

足利氏発祥の地である足利市は、室町時代にはすでにたくさんの寺院がある街だった。今でも100カ寺近い寺院があるという。しかし、浄土真宗の寺はなく、この地を訪れる商人たちの願いにより、江戸時代末期になって念仏道場がつくられることとなる。当時この地を訪れた新潟のお坊さんが住職となり、草庵が建てられ「樹覚寺」の寺号を得たのが始まりだという。

街の発展とともにご門徒も増え、皆さんによって寺は整えられていく。明治40年(1907年)には本堂を新築。その後、鐘楼や山門、墓地なども整備され、現在の姿となる。大谷石を用いた石畳や庭の様子からも、当時の活気あふれる足利の街や寺を訪れる人々の様子がうかがえる。

平成17年(2015年)、樹覚寺の寺号を得て150年を迎えた。現住職の佐藤純英氏は五代目。副住職の佐藤純覚氏は六代目にあたる。

歴史

足利氏発祥の地である足利市は、室町時代にはすでにたくさんの寺院がある街だった。今でも100カ寺近い寺院があるという。しかし、浄土真宗の寺はなく、この地を訪れる商人たちの願いにより、江戸時代末期になって築地本願寺の出張道場がつくられることとなる。当時この地を訪れた新潟のお坊さんが住職となり、草庵が建てられ「樹覚寺」の寺号を得たのが始まりだという。

街の発展とともにご門徒も増え、皆さんによって寺は整えられていく。明治40年(1907年)には本堂を新築。その後、鐘楼や山門、墓地なども整備され、現在の姿となる。大谷石を用いた石畳や庭の様子からも、当時の活気あふれる足利の街や寺を訪れる人々の様子がうかがえる。

平成17年(2015年)、樹覚寺の寺号を得て150年を迎えた。現住職の佐藤純英氏は五代目。副住職の佐藤純覚氏は六代目にあたる。

副住職インタビュー

【副住職】佐藤 純覚(さとう すみさと)

■人々の故郷のような場所になりたい

樹覚寺の山号が、明石山であることから、「あけしの郷 樹覚寺」という呼び名を付けました。皆さんにとって故郷のような場所であるようにという思いを込めています。昭和、特に戦前までの足利の街は人口も多く、多くのご門徒に支えられてきました。多くは、近隣にお住まいの方々でした。
しかし、平成になり、他府県に移られる方も目立つようになり、お彼岸やお盆などになるとお墓のあるこの街に戻ってくる若い世代も多くなりました。故郷がない人も増えています。そうした方々にとっての寄りどころ、故郷のような場所でありたいと思っています。

■その方のそのままのあり方でいい

お寺に来てもお墓のある山の上まで歩いていくのが難しくなったとおっしゃる高齢の方や、なかなかお参りできず、心苦しく思っていると口にされる若い方がいらっしゃいます。またお参りすることで気持ちがすっとした、心穏やかになったと笑顔で話される方もおられます。
そうした方々に私がお話するのは、「あなたが今できることをしてくだされば、それでいい」ということです。お墓まで登ることができなければ、下から手を合わせてくださればいいですし、なかなかお参りできずとも、来られるときに来てくださればとお話します。お参りしてくださることで心穏やかになったなら、ぜひまたいらしてくださいとお伝えします。
どの方の、どのあり方であってもいいのです。お寺に来て、何か「安心したな」と思ってくださればと思いますし、また帰ってこようと思っていただくことが、このお寺の役割ではないかと思っています。

■声を出す、音楽に触れることにご縁

「お寺の音楽会」と称して、年に一度、和太鼓の演奏会などを行っていますが、振り返れば、私自身、音楽や声を出すことと縁のある人生を送ってきたように思います。

僧侶としての勉強をするために行った龍谷大学で、楽しそうな様子に惹かれて入ったのが、合唱のサークルでした。4年間サークル仲間たちと楽しい時間を過ごしました。卒業後、サークルの先輩の縁で「勤式指導所(ごんしきしどうしょ)」というお経を称えるお勤めや儀式作法などの御堂衆養成所に入ります。
その後、本山・西本願寺の式務に奉職することに。声明(しょうみょう)を称えることに精進し、龍笛や笙といった雅楽の奥深さに触れることになりました。親鸞聖人750回の大遠忌に、中心になってお勤めできたことは、今もおつとめの際の大きな自信になっています。
お参りくださる皆さんには背中を見せてお勤めをしますが、後ろ姿で伝道する、声明で体現するような気持ちで、今も仏様の前に座っています。

ちなみに、ミュージカルや音楽が大好きな若坊守とは合唱部時代に知り合ったこともあり、子どもたちも、地域の市民参加型のミュージカルに参加するなど、音楽好きを受け継ぎました。声を出すこと、音楽に触れることに縁の深い家族かもしれないですね(笑)。

葬儀、法事・法要

葬儀や法事のときには、亡くなられた方とのつながりを感じてもらえることが一番大切だと思っています。
ご親族やご親戚の場合、その方がいたからご自身が今ここにいらっしゃるのです。
そのことに思いを馳せていただく時間にしていただけたらという思いで、お経を称えています。

お墓

一般墓、合同納骨堂があります。

一般墓
・寺院へご相談ください

合同墓
・新規交付  30万~
・永代使用  120万~
・年間管理費 1万2000

イベント情報

イベント情報(随時)

3月:春季彼岸会
4月:仏婦総会
5月:第2土曜日 降誕会
5月:仏壮総会
6月:永代経法要(あけし安穏堂追悼永代経法要)
8月:盂蘭盆会法要
9月:響流十方法要〜平和への願い〜/秋季彼岸会
10月:23、24日 樹覚寺親鸞聖人報恩講
11月:第2日曜日 お寺の音楽会
12月:31日 除夜会
1月:18日 初お座
2月:8日 如月忌

毎月1回
〇晨朝会(1日)
〇法話会(18日)
〇ヨガ教室(不定期開催)

寺院情報

寺名(ふりがな) 明石山 樹覚寺(あけしの郷 樹覚寺) (あけしさん じゅかくじ (あけしのさと じゅかくじ))
住職 佐藤 純英 (さとう じゅんえい)
郵便番号 326-0808
住所 栃木県足利市本城3丁目2055
電話番号 0284-21-4407
FAX番号 0284-21-6040
E-Mail jukakuji@akeshinosato.com
ホームページ https://www.akeshinosato.com/
駐車場 15台
地図