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みさとふきょうじょ もんしんじ三郷布教所 聞信寺

三郷布教所 聞信寺がある埼玉県三郷市は、千葉県や東京都とも隣接する首都近郊の住宅都市。そうした場所柄、子育て中の若い世帯が多い地域でもある。

この地に三郷布教所 聞信寺が築地本願寺49番目の布教所として開所したのは、2016(平成28)年のこと。2020(令和2)年に現在の場所に本堂を建立。以来、地域の方々との交流が始まっている。毎月、有縁者追悼法要を併修した法話会を行うほか、毎週木曜日にはお寺を開放し、訪れる人が勉強や趣味など思い思いのものを持ち寄って自由な時間を過ごすことができる。そこには子育て世代の方をはじめ、さまざまな世代の皆さんが集い、心穏やかな時間を過ごしてほしいという思いがある。同時にこうした機会が、お寺という場所に一歩入ってきていただくきっかけとなり、必要なときに必要としてもらえる場になるようにと考えている。

歴史

2016(平成28)年に仮本堂ができ、2020(令和2)年に本堂を建立した新しい布教所である。歴史的に浄土真宗の寺院がない場所だったこと、現住職が様々な土地と隣接するこの場所に自由な気質を感じ、新しい出発点にしたいと感じたことが、この地に寺院を建立したきっかけになった。通りがかりの人が、「浄土真宗のお寺ができたのですね」と立ち寄ってくださったり、お葬式の際に「ここにお寺があり、住職に来ていただけてよかった」という声をいただくなど、地域の方に少しずつ知っていただける寺院となっている。

 

もともと東京都内の都市開教の寺院が、僧侶として初めてお勤めをした場所だったという住職。お寺がなかった土地で、初めてお寺や浄土真宗の教えに出会った人々の喜びに触れ、都市開教の魅力を知ったという。いつか自分も都市開教という形で、お寺を開所できたらという強い思いから、聞信寺は生まれている。

住職インタビュー

■皆が集う「面白い」寺院をつくりたい

ここから始まる場所をつくれること。型にしたがうだけではなく、それぞれの場所でさまざまに模索しながらやっていけるのが新しい布教所の魅力ではないかと思います。今はまだ当寺院を知ってくださっている方が多くはないなか、どのように知っていただく機会を得ていこうかと考えています。

キーワードとして浮かぶのは「面白い」ということ。うちには、3人(長男・長女・次女)の子どもたちがいるのですが、彼らは興味のないことには見向きもしません。しかし一度「面白い」と思えば、強い関心を持って関わってくれる。それは実は大人も同じだと思うのです。

「面白い」の語源は、目の前が明るくなった状態をいうそうです。興味深さを感じたり、ハッとさせられたりして、ぱっと目の前が明るくなる。そんな面白いが見つかる寺院になるにはと、知恵を絞っているところです。同時に、阿弥陀如来の無量の光で私たちを包んでくださる、そういう状態が生まれたらとも考えています。

具体的には、まだまだ検討中です。ヨガや体操に集まっていただいてはどうか、子ども食堂をしたい方がいらっしゃれば、ご協力したいなどと考えたり……。これからさまざまなご縁を得て、実現していくことができたらと思います。

 

■誰もがともに和やかな場となるように

また、「面白い」ということを、どんな人にも垣根なく感じていただきたいという思いがあります。数年程前「コーダ あいのうた」という映画が話題になったのをご存知でしょうか。

コーダとは、聴覚障害をもった両親のもと育った子どものことを言います。実は、私もコーダとして育ちました。ある時、親戚のお葬式の場で、集まった皆さんで亡き人の思い出を語り合い、わっと笑いに包まれた時、母だけが輪に入れず、その面白さを共有できなかったということがありました。それは私にとって印象的な出来事として心に残りました。

そんなことから、私には「面白いことをできるだけ多くの人と共有したい」「その輪を広げたい」という願いがあります。最近は、坊守がしばらく休んでいた手話講習会の受講を再開したり、言語に頼らず視覚的に情報を伝えられるテクノロジーなどを取り入れることができないかなど、模索しているところです。誰もがともに和やかな場をつくれるよう、そのために協力してくださる方が自然と増えるような場になるよう、この場所を育てていきたいと思っています。

 

葬儀・法事・法要

「心がけているのは、一期一会であること。一つ一つのお葬式や法事を丁寧にと、いつも考えています」とご住職の大久保氏。

近年、葬儀のかたちには変化があります。従来のお通夜・葬儀・初七日というかたちではなく、一日葬や直葬と呼ばれるような葬儀も見られるようになりました。どのような形でも大切なお勤めとして、それぞれの希望に応じた葬儀をお勤めしています。

法事・法要においても、聞信寺の本堂・ご自宅・墓地(霊園)その他ご希望の場所にお参りしています。

お墓

墓所はなく、一時的にお骨を預かる預骨を受け付けています。

イベント情報

朋和会(毎月8日 お彼岸3月・9月とお盆8月は除く)

皆で仲良く、にこやかな会になるようにという思いから、法話会を「朋和会」と表しています。仏さまのお話(浄土真宗の教え)を、堅苦しくなく、わかりやすくお話するよう心がけています。またこの日に、“大切な誰か”と“私”を想う会として「有縁者追悼法要」を併修。祥月命日や遠方の方の追悼など、お勤めをいたします。

詳しくはこちら

お寺de自由時間(毎週木曜日 10:00〜15:00)

やりたいことを持ち寄って自由な時間を過ごしていただけます。「こういうことをしたい」などのご希望があれば、お気軽にお問い合わせください。
(飲酒・刃物を使う、火を扱うなど、寺院の判断によりお断りするものもあります)

詳しくはこちら

他にもさまざまなイベントを企画していく予定ですので、詳しくはお寺のInstagramをご覧ください。

寺院情報

寺名(ふりがな) 三郷布教所 聞信寺 (みさとふきょうじょ もんしんじ)
住職 大久保 悟(おおくぼ さとる)
郵便番号 341-0044
住所 埼玉県三郷市戸ヶ崎3-522-3
電話番号 048-951-1400
ホームページ https://monshinji.net/
交通

【電車】
つくばエクスプレス三郷中央・八潮駅/JR金町・松戸駅
つくばエクスプレス三郷中央駅よりバス約10分『金町駅南口行』
つくばエクスプレス八潮駅よりバス約10分『金町駅行』
JR金町駅よりバス約20分『三郷駅南口(三郷中央駅)行』
JR松戸駅よりバス約20分『八潮駅南口行』
JR三郷駅よりバス約30分『金町駅南口行』

【バス】
三郷中央・金町・三郷駅より→戸ヶ崎三丁目南商店街
八潮・松戸駅より→天王橋通り

駐車場 5台
地図